オクラン~キダル 537Km(SS無し)
朝焼けが始まる頃、テントから顔を出すと、私たちのマシーンは何事もなかったかのようにそこにあった。
朝焼けが始まる頃、テントから顔を出すと、私たちのマシーンは何事もなかったかのようにそこにあった。
作業をしてくれたメカニック達はいつものようにカミヨンの屋根の上で寝ている。私は彼らに向かって深々と頭を下げた。
「皆さんのお力を無駄にしないよう、絶対に完走してみせます!」
さて、今日のスタートはいつもと違った。
パリダカ創始者である故ティエリー・サビーヌを偲び、彼が生存中にテレネー砂漠で行った“一斉スタート”を再現したのだ。
まず、2輪が横一線になってスタート。その10分後に4輪が10台ずつ、5分おきにスタートしていった。その迫力に、その緊張感に心臓がバクバクしている。
「皆さんのお力を無駄にしないよう、絶対に完走してみせます!」
さて、今日のスタートはいつもと違った。
パリダカ創始者である故ティエリー・サビーヌを偲び、彼が生存中にテレネー砂漠で行った“一斉スタート”を再現したのだ。
まず、2輪が横一線になってスタート。その10分後に4輪が10台ずつ、5分おきにスタートしていった。その迫力に、その緊張感に心臓がバクバクしている。
他のマシーンとともにスタートラインについた時のドキドキ感も、スタート合図の発煙筒が光った時も、友川が思い切りアクセルを踏んだ瞬間も、ギャップを避けきれずにマシーンが大きくジャンプした時の空中の感覚と恐怖も、そのどれもが興奮と緊張の解けない中で起きたことだったので、夢の中での出来事のようだった。自分の体験として語ることができるようになったのはかなり後になってのことだ。体験がプツプツと醗酵し、熟成した感じだ。
完全なオフロードコースだったが、ドライビングも、ナビゲーションも完璧(^-^)V
こうやって1日1日を重ねていけることがとても嬉しい。
今日という1日の出来事をきちんと正直に積み重ねていけば、ゴールは逃げたりしないだろう。
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