2009年6月23日火曜日

1月15日 レグ11

キダル~トンブクツウ 557Km(SS568Km)

 マリ北部のサヘル地帯を通過するコース。

キャメルハーブ(ラクダ草)の密集地が出てきた。名前は可愛いが、これがなかなかの曲者。根っこが固く盛り上がっているためスピードが出せず、マシーンは激しく揺れ、首も、腰も、お尻も、かなりの衝撃を受け続ける。体中に力を入れていないと、体のどこかが崩れてしまいそうだ。

・・・・キャメルハーブとの戦いは、何十キロも続いた(ToT)
 
 お尻がしびれて、感覚がなくなったころ、ルートブックに「砂の海」と書かれたポイントが出てきた。 いつの間にかキャメルハーブが姿を消している・・・・。

ここは本当に「砂の海」だと思った。新しい風が作り上げた砂の波の中を、穏やかな弧を描きながら進む。そんな感じだ。美しい。 お尻に伝わる砂の感触も柔らかい・・・。
 
このコースは、オーガナイザーからキャメルハーブを抜けた競技者へのささやかなプレゼントなのだろう。 素直に感謝。
  
 
 後半戦の友川は素晴らしい走りをしてくれた。
アクセルを踏めるところは、いつもより1センチ深くアクセルを踏んでくれたように思う。つまり、無理のない程度に速かったのだ。事実、今日の順位は66位。…86位の見間違えかと何度も見直したくらいだ。感動しすぎて足が震え、しばらくリザルトの前から動けなかった。


友川に順位を伝えると、意外にも照れくさそうに笑っただけだった。
それもまた、かっこいい。

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